【ソムリエになるには】知っておきたい基本情報のまとめ!

赤ワイン ハート

失敗のないワイン選びのために、自分の好みをきちんと把握することが重要です。この記事ではワインの味わいや香りに大きな影響を与える、タンク醸造と樽醸造の違いについて解説します。

 

ありのままのぶどうの香り!ステンレスタンク醸造

ステンレスタンクを使えば、タンクからアロマや風味がワインに移ることは一切ありません。タンクは不活性であるため、生産者の手腕が反映された、ぶどう本来の香りがそのまま表出されるワインが出来上がります。

ワインの好みの種類で言えば、果実や花、ドライハーブ、ハーブティーの香りが好きで、果実を噛んでいるような瑞々しい感覚、軽やかで爽快な、少し酸味のある味わいを好む場合、それはつまり、タンクで熟成されたワインが好みである、ということになります。

 

樽の香りが複雑さを作る!樽醸造

木の樽はワインに反応します。樽が持つ新たな香り成分がワインに溶け込み、口の中で感じるワインのストラクチャーも樽の影響で変化するのです。タンニンが穏やかに変化し、深みを与えます。

ワインの好みの種類で言えば、オークなどの樹木の香り、樹脂、バニラ、ココナッツの実、クローブ、プラリネ、キャラメル、トーストしたパンのようなニュアンスが、果実香に溶け込んだ香りが好きで、口当たりが優しく、まろやかでコクのある味わいを好む場合、それは樽の成分がワインに染み込んだワインが好み、ということになるでしょう。

因みにこの樽香、過去20年間は非常に流行していたため、樽熟成による効果をコストをかけないで作り出すために、タンクに木片や木くずを入れて発酵させていた生産者も多かったそうです。現在は、樽香が強いワインはそれほど好まれない傾向にあります。

 

【もっと詳しく】樽造りの行程は、ワインの味わいに大きく影響します

樽造りで重要な4つの要素は、樽材選び、樽材の生産地、樽の焼き方、樽の使用年月です。

 

樽材選び

オーク材が主流です。クリ材は質が良くないため、ほとんど使われなくなってきています。また、生産量の限られた特別なワインには、ケブラチョやアカシアなどの珍しい木材が使われることもあります。

 

樽材の生産地

オーク材については、アメリカ産はココナッツの実(甘みが強い)、フランス産はバニラと、潜在的なアロマの性質が根本から異なります。特にフランスのアリエ県、トロンセの森のオークが素晴らしいことで知られています。

 

樽の焼き方

樽造りの際に、職人は内側を火で焼いて焦げ目をつけます。焼き具合には濃淡がありますが、濃くなるにつれてスパイス香、トースト香、焦げたようなロースト香へと深みが増し、バニラからキャラメル、コーヒー豆、トーストパンなどの香りを帯びます。

 

樽の使用年月

新樽からは、多量のアロマとタンニンがワインに移ります。ストラクチャーがしっかりした、力強いワインでなければ、アロマとタンニンを十分に吸収して溶け込ませることができないことがあります。この場合、過剰な樽の成分がワインの持ち味を消してしまうことになるのです。

反対に、4年以上経過した古い樽は、ほとんどそのアロマをうつさないため、ほぼ不活性の容器となります。造り手は、ワインの特徴に合わせ、どのくらい使用年月が経った樽を使うかをギンミすることになります。

 


まとめ

一世を風靡していた樽香ブームは過ぎ去り、ワイン本来の香りを楽しもうというのが直近のトレンドです。その一方で、過去20年の間に蓄積された世界的な樽醸造のノウハウで、非常に複雑で面白い味わいと香りを出すワインも引き続き作られています。是非それぞれのワインの特徴を覚えてみてください!

 

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